好きな本
タイトルも思い出せないのに、忘れられない本がある。内容はなんとなく覚えていて、挿絵のやわらかでユニークな絵柄と、好きな場面が、心に残っている。
好きだった事実と、今の私。それだけが、私とその本が出会った証。
いつか私の書く文字が、絵が、物語が、人物が、情景が、誰かの人生の途中に在るものとなったなら、それが私の居た証。
誰かの人生の欠片と出会った私の、その人生の欠片がまた誰かの一部になる…出会って出会って、生きて生きて、部屋の本棚に無くっても、好きだった事実と、今のあなたが居るのなら。
あなたに幸がありますように。
好きだった事実をも忘れても、あなたがあなたで続いて、あなたの大切な人に幸がありますように。
6/15/2024, 4:06:50 PM