飴が降り注ぐような日。
キラキラと、見た目よりも味のしないそれが空から降り注ぐ日。
それが今日。
紫陽花の上に光るそれは、今もなお光を吸い込む。
いつだっけ、それが模様のないおはじきに見えたのは。
手にとってみたくって、
触ると手に吸い込み形を崩したそれ。
何故か嬉しかった。
手に取れない美しさに。
見て楽しむ美しさに。
儚い美しさに。
だから、好きになった。この日を。
雨の日、雷の日、暴雨の日、全て。
快晴も悪くない。
でも、この雨の匂いに包まれ、儚き雫にうっとりするこの日は、私の宝だ。
4/22/2024, 4:55:09 AM