夢と現実
私の知り合いに、臨死体験をした人が2人居る。2人とも、お花畑と川がある場所まで行ったという。
1人はパステルカラーのお花畑でキレイだなぁとぼぉっと眺めていたら、対岸から亡くなった叔母さんがあっちへ行けという手振りをしたので戻ってきたそうだ。
もう1人は、原色の派手な花が咲き誇るお花畑を通り抜け、対岸から亡くなった母親と従兄弟が手招きしていて、そっちに行きたくて川を渡ろうとしたら、ものすごい濁流渦巻き、渡るに渡れなくて戻ってきたという。
この2人の話からも、お花畑は本人のイメージから成っているのが分かる。おそらく、死ぬほど出血したり、ひどい病気だったりして、「もう死ぬのか」と思ったところから、脳内でその構図を作り上げるのではないか。要するにある意味ひとつの夢だと推察する。
本人の現世への心残りで、戻ってこようとするとき、そのストーリーも自分で作るのだろう。呼ばれたり、あっちへ行けと言われたこともだ。
さて、本当のところ「あの世」があるのかどうかも分からないので、これ以上は言えない。でも、現実に生きながらえた2人はいま、充実した生活を送っている。
夢でも現実でもいいが、戻ってきて良かったのだと思う。
12/5/2024, 3:46:03 AM