ずっと昔の記憶力。
忘れられないの、ずっと。
別に貴方を好いていた訳ではないのに、
困ったものね。
自分の気持ちを整理するためにも
したためることにするわ。
あの暑い夏の日。
私の被る麦わら帽子が風に拐われて
貴方の手の中に入ったのよ。
こう思うと、
本当に忘れられていないのね。私。
それから時々お話をするようになって、
友人になったのよね。少し懐かしく感じるわ。
ねぇ、何処に行ってしまったの?
貴方は優しいから私に嘘をついたのでしょう?
また、暑い夏の日に帽子を飛ばせば
貴方が拾ってくれるのかしら。
夏は少しノスタルジックに浸ってみても
良いのではないでしょうか。
7/17/2023, 10:27:06 AM