時雨

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君の背中
喜怒哀楽を分かち合い、時に背中を預けられる存在。
幼き頃からずっと近くにいたけど遠い存在。
お互いが違う個性を持っていたけどどんな時でも
そばにいてくれたし、笑う事の楽しさを教えてくれた。

大人になって私達は別の道でお互いに目まぐるしい
日々に駆け回っている。
背中を預ける誰かを探す暇もなく、、、

そんな時に君からの言葉
「私、夢があるから海外に行く」
私はもちろん止めることなく背中を押した。
幼き頃に互いの背中を預けてきた仲だからこそ
私が今出来ること。


旅立つ日、空港で君が去り際に私は言葉を伝える。
「何かあったら連絡頂戴。すぐ駆けつけるから」

君は笑いながら答える。
「頼むわ!」

未知の世界に飛び込む君の背中は逞しく、誰よりも
輝いてみえた。





2/10/2025, 9:13:51 AM