いそら

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「好き」と「嫌い」について考えてみると、この二つの言葉を普段あまり使わないことに気がついた。
「嫌い」はとにもかくにも、言葉が強すぎるからである。こんなボンクラでも大人になると少しは社会性を覚えるもので、小さな頃は「あの子嫌~い」と無邪気に言っていた私も、今では「実はあの人少し苦手で……」とマイルドな表現をするようになった。
さて、ではもう一方の「好き」はどうだろうか。「嫌い」とは違い、ポジティブな表現なのだから積極的に使っても角はたたない。いやしかし、「好き」もやはり私にとっては強すぎる言葉である。
「好きなコンテンツ」「好きなアイドル」どうしても「私なんかが好きだなんて、烏滸がましい」と私の中の小心者が出てきてしまって、はっきりと「好きだ」と言えなくなってしまうのだ。「沼ったコンテンツ」「追ってるアイドル」照れが出てしまい、どうにもふざけた回りくどい表現になってしまう。
この機に、好きなものには好きだと正面切って言える、そんな人間になりたいものだと感じた。

6/13/2022, 7:23:57 AM