そこには、とある心の優しい青年が住んでいました。
青年は、その優しさを人間だけでなく、どんな者にも分け隔てなく、花を配るように日々を送っていました。
そんな青年がどうなるか…
優しさに漬け込んだ悪と呼ばれる存在に壊されたりなんてするのでしょうか。
いいえ。そうはさせません。
何故なら、自分がーーーーー…
「ここで、途切れている、な」
「そうですね〜。あ!恥ずかしさの余りに食べちゃったのかも知れませんよ。何せ、僕の曽祖父ですから」
角があるからって、そんな山羊みたいな事するのかよお前…なんてツッコむ事すら、この状況の異常さの中では大した話じゃないかも知れない。
今、一番聞きたいのは“それ”じゃない。
「…取り敢えず、その……退いてくれないか…」
日の出も早くなり、目覚めもスッキリする日々が続いていた朝。
珍しく息苦しさに目を覚ませば、腹の上に跨るように座っているこの人(?)と目が合った。
まずは、一人暮らしの自分の家の中に、知らない存在が居る状況に驚き。
次に、見せられた日記のような物に目を通せば「これが契約の証だよ」なんて言われて今現在。
こんな異常としか言えない状況で、何を信じろと言うのか。
けれども、しかし。
「納得したくないのは分からないでもないけどさ。読めたろ?この字が」
そうなのだ。明らかに見た事がない文字(と言うよりは記号)だと言うのに、スラスラと理解する事ができてしまったのだ。
嗚呼。
今まで普通に過ごしていたけれど…
自分が異常そのものだったのかも知れない。
その契約。ちょっと待ってくれないか?!
(↑的なお題で書いたらどうかな的な…)
(久しく文章を書いてなかったので…漫画のメモみたいになってしまった)
お題 物語の始まり
4/19/2025, 9:30:40 AM