『もしもタイムマシンがあったなら』
過去の自分に手紙を送りたい。
常日頃から母さんを労り、母さんからの愛を後悔ないくらい感じろ、と。
なぜ俺がそれほど過去に執着してるのか、それは4年前の。
夏のあの日だった。
花火大会でとても賑わっていた。
皆、楽しそうに花火大会を満喫していた。
母さんがどうしても花火大会に行きたいとせがむから仕方なく来たが思いの外楽しいひと時だった。
だが、母さんは今にも死んでしまいそうだったのに、それを隠して笑いながら線香花火をしていた。
俺の線香花火が落ちた時、静かにこの世を去ったかあさん。
許せなかった。
俺を
一人にしないで…
ほんとは強がってただけなんだ。
母さん、もう一度、母さんと線香花火したいな、
線香花火が得意だった母さん。
線香花火を見るたびに母さんの顔がフラッシュバックする。
もう、逃がしてよ。
思い出させないで。
もう、疲れたんだ。
今から、そっち、行くね。
もう、忘れたりしないから。
7/22/2024, 11:57:48 PM