頬に冷たい風が当たって寒さがしみ渡る冬。仕事終わりに彼女を連れ出して向かったのは、この都市の大きな公園。そこはクリスマスイルミネーションが有名なところだった。
車を駐車場に停め、彼女の手を取って人混みの中歩いていく。
「きれいですね」
彼女の瞳はそのイルミネーションの風景に釘付けになっていた。大きな瞳に色とりどりのイルミネーションが反射してキラキラしていた。
「うん、きれいだね」
俺はイルミネーションより、彼女がきれいて目が離せない。
彼女を見つめていると、寒さを忘れて心が暖かくなった。
おわり
二一二、イルミネーション
12/14/2024, 12:28:26 PM