ただいま、夏。
ようやくこの季節に帰ってこれた。
私はこの季節が好きだ。
肌に刺さる日光、体を痛めつける酷暑。
油断したら命に関わる危険な季節。
それでも、この夏が一番好きだ。
秋、冬、春と季節を重ねていったけど、どの季節もしっくり来ない。
夏よりも過ごしやすいはずなのに、これらの季節は肌に合わなかった。
この耐え難い暑さにうんざりする人は多い。
それはそうだ。
特に、このあたりは冬の寒さはそんなに厳しくない。
雪が降っても、豪雪とは程遠い。
だから危険度の高い夏を嫌うことはごく自然の流れ。
それでも私は夏がいい。
別に寒がりなわけでも、暑さに快感を覚えるわけでもないのに。
昔から私は夏に安心感のようなものを覚えていた。
なぜなのか、説明するのはとても難しいのだけれど。
でも最近、なんとなくその理由がわかってきた気がする。
私がこれだと思う理由。
夏には明るいイメージがあるのだ。
とても明るいイメージが。
私は暗いところが好きじゃない。
寝る時も、本当は電気をつけて眠りたいくらいに。
他の季節が暗いというわけじゃない。
ただ、より明るいイメージのある夏という季節に魅力を感じているのだと思う。
暑さに苦しめられても、それを超える安心感がある。
だから、この夏へまた帰って来ることができて、とても嬉しい。
8/4/2025, 11:17:02 AM