ザァァ…
雨音で目が覚めた。ふと外を見ると昨日より雨が強くなっていた。
ボクはベッドから起き上がり顔を洗い、歯を磨きながらパンを焼いて、服を着替える。
雨で広がった髪を一つにまとめ、髪飾りを留めたところでノックの音が響く。
きつね色に焼き上がったパンを皿に乗せ、いつの間にか座っていた友人の前に皿を置き、自分もテーブルに皿を置きながら席に着く。
「こんな天気じゃ今日は来ないと思った」
「あなたと一緒に朝食を食べないと一日が始まった気がしないから」
そう言って微笑みながらパンを頬張る。
あぁ、いつもの朝が始まった。そう思いながらパンを口に入れた。
【始まりはいつも】🏵️
10/21/2023, 1:41:30 AM