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あなたが淹れてくれる紅茶が好きだった。

なんとなく違和感を覚える味だったし、普通の紅茶の香りとは違う、変な匂いがしたけど、”私のために”と不器用ながらも一生懸命紅茶を淹れてくれるあなたの優しさが大好きだった。

…でも、あんなクセのある紅茶を毎日飲んでいたせいかな。

もう、自分で淹れる紅茶じゃ満足できないんだ。

きっとこれから一生かかっても満足なんかできない。


だから私は、紅茶を淹れるためのティーポットを捨てた。

10/27/2022, 11:59:46 AM