アスパラ・マラソン4世

Open App

     冬は一緒に

「今日もさみ〜、」そんな言葉から始まる君との1日。

この辺りは、豪雪地帯。
毎年冬になると雪が積もり、多い時は100cmにも達してしまう。
それに比例し、ものすごく寒くなる。

だが!今年はひと味違う。

今年は、彼と一緒に過ごして寒い冬も乗り切る!

今日私は帰り道、彼に告白をする。
長年の片思いに終止符を打ってやる。

どんな結果になっても悔いは無い。

ー帰り道ー

「今年はどんぐらい積もるんだろうなぁ」
「また一緒にかまくら生活しようね笑」
「もう懲り懲りだわ笑」
いつも通り、何気ない会話をしていた。
「あのさ、」
「ん?」
「今年の冬は一緒に過ごしたい」
「毎年過ごしてるだろ笑」
「そーだけど、そうじゃない、」
「どーゆうことだよ笑」
「んーと、だから、私と付き合ってください、!」
思いっきり頭を下げた。この時、彼の顔は全く見れなかった。
10秒ぐらい無言が続き、彼が一言。
「な、なんの冗談ですか、」
彼の顔を見ると 、 真っ赤でまるで真夏の運動後みたいな顔をしてた。吹き出しそうになったが堪えた。
「冗談じゃないよ」
「え、え、えぇ、?」
すごい戸惑いようだ。
「やっぱ無理だよねー忘れて笑」
「待って、俺無理っとは言ってないんだけど、」
「俺も、ずっと好きだった。だから俺でよければお願いします。」
「これからもよろしく!笑」
そう言って、抱きついてみた。

今年の冬は一緒に過ごします。

12/18/2024, 2:46:09 PM