クリスタル
彼の瞳に反射してきらきらと光を散らしていた。
目が、離せなかった。
彼の瞳は硝子のように、透明で何も映していない。その瞳は何も見ていない。
だからこそ、こんなに綺麗な目になるのだ。
虚ろで、だけど眩しくて。
ああ、ずっと求めてきたものがそこにある。
何も感じない、何も見ない。よって決して裏切らない。
見よ、そこはついぞ追い求めた理想郷だ。
全て自分のものにしたい。自分だけがその美しさを享受していたい。
幸い、美しいその瞳は光がないと輝かない。そうやって絡め取って、逃げられないように。
僕が光となろう。
7/2/2025, 5:35:01 PM