YOU

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「雨、なかなか止まないね」
傘が手放せないほど降る雨を、ガラス越しに眺める。
「キミも、カッパを着ないと外に出られないし、今日の散歩はお休みにしようか」
そう言うと、キミはくぅーんと鳴き、残念そうに俯く。
「こういうときは、ゆっくり身体を休めるのが一番。一緒に昼寝でもしようか」
ベッドに上がり
「おいで」
と呼ぶと、キミは尻尾を揺らしながら僕の隣に横たわる。キミのふわふわの毛を撫で
「おやすみ」
雨音に包まれて目を閉じたのだった。

6/12/2025, 7:44:11 AM