気分屋の現実逃避日記

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   雨声は私に語かける。
   それに応えるように天を見上げた。
   ほのかな温かい光に雨粒は照らされ
   薄い雲からは星々が降っていた。
   彼等は瞬く間に銀河を創り上げる。
   ただその中の一欠片が
   天を見つめるばかりの目に
   吸い込まれた。
   私にはそれがとても眩しく
   何よりも美しく見えた。


            【雨に佇む】#29

8/27/2023, 4:25:44 PM