ふらりと帰ってきたおまえは声を失っていたどこかよそよそしくすらあるここはおまえの居場所だからとずっと守ってきたけれどじっとこちらを見つめるおまえの緑の目が物言いたげでだがわたしにはわからずにおまえのまるい身体を引き寄せて温度をたしかめてこうやって撫でることしかできない去り際にこちらを向いて口を二度あけてだが声はきこえなくてそれは挨拶のつもりかい帰ってゆくおまえの姿がとても猫らしくて切なかった#特別な存在
3/24/2023, 7:43:47 AM