真夜。君と最後のデートの帰り道。「見て見て、星が綺麗」僕の腕を引き寄せ、天を指をさす君。天真爛漫という言葉がぴったりな君はあまりに無邪気で、愛らしい。「今日で別れないといけないなんて、信じらんないね」 「だって、それは―」僕が言いかけると、「わかってる。」と哀しげに言った。両手で優しく君の頬に触れる。君の瞳から、街頭に照らされ涙がキラキラと流れた。「流れ星みたいだ。」
3/15/2023, 10:54:23 AM