淡時間

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『キャンドル』

光なんてものには種類があって

私が追いつけない速度で照らすそれは

こうやって自らを削り、いとも容易く消える


人為的な熱が翳る

もうすこし

受け皿はとうに溢れた

あとすこし

開かない窓に水滴がつく


蝋が、溶けゆく

まもなく、燃え尽きる

向こうに揺れる影が笑った気がした



11/19/2024, 12:26:53 PM