舞桜

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生まれた時、僕は一人だった。

そのうち、
すりガラス越しの世界みたいに、
世界が、鈍く、速く、回って。
でも、僕らは一人だった。

近くにいた一人の子に、
話しかけて、二人で話した。

僕と君は一人じゃなくなった。
僕と君をつなぐものは、
目には見えない。
でも、それを僕らは大切に、
どこかにしまって生きるのだ。

人は、それを「絆」とでも言うのかな?

3/6/2024, 10:08:24 PM