与太ガラス

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 沖縄の砂浜に二人腰掛けて、遠く水平線に沈む夕日を眺める。目の前にある大きな天体がゆっくりと、しかしはっきりと、その光を海に吸い込ませているのを見ると、真に時の流れを知らしめるものは、天体の他にないのだと気付いた。

「ずっとこの夕日を見ていたいね」

 君が言った。

 そう思った。

 それでも光は海に溶けていき、エメラルドに輝く水を闇に沈めた。

2/17/2025, 12:14:51 AM