#7 【澄んだ瞳】
明るいナッツ色の 君の瞳の中に
ぼくはいつでも ぼく自身をみることができた
あの日
ぼくの腕の中に当たり前のような顔でおさまって
そのまま一通りあたりを観察したあと
こちらを振り返って
チュッとぼくの顔にキスしたね
ぼくは君みたいな子はあんまりタイプじゃなかったのに
あの一瞬ですべて世界が変わってしまった
君みたいに賢くて 美しくて
温かくて 優しい生き物を ぼくは他に知らない
逢いたいよ
いつでもずっと君に逢いたい
あと何日かで 君の誕生日がくるのに
笑ってくれる君がいない
君はいま どこにいるの
どこにいけば 君をもう一度抱きしめられるの
どうすればまた君の匂いを嗅ぐことができるの
答えはみつからない
死は永遠に僕たちを引き離した
ぼくはずっと ずっと この気持ちを抱えたまま生きていくしかない
何度でも熱い涙で頬を濡らすだろう
せめて夢の中だけは
自由に君に逢いたいのに
それすらも叶わない
7/30/2024, 2:32:02 PM