まそむ

Open App

僕は砂漠をさすらっていた。
ここは夢の中だ。でも照りつける日光は容赦なく僕の水分を奪い、喉はカラカラに渇いている。

砂漠を日中に渡るバカは居ない、と何かで読んだ。日中は砂のくぼみにテントを張って休み、日が落ちてから極寒の砂漠をゆくのだと聞いた気がする。

でも夢の中の僕はいつまでも日光のもとで歩き続けていて、喉はカラカラで、荷物らしきものは無かった。

僕は倒れた。水を求めて宙に手を伸ばす。そこには何もないのに。
飲みたい。水をください。まだ生きていたい。

目が覚めて、僕は寝汗でびっしょりだった。まだ生きていたい気持ちが心に眠っていたことに驚いた。

【欲望】

3/1/2026, 11:20:58 AM