ぴかぴか、きらきら。ぱしゃぱしゃと足音をたてながら川を歩く。周りに浮かぶ幻想の世界が自分をお出迎えしてくれていた。
もう行っちゃうの?
うん、もう行かないと。
そっか、おつかれさま。
ありがとう。
声というものはもう出せないけれど、そんな会話を出来た気がする。
天を仰ぐ。……天だと思うところを見た、の方が正しいかな。そこには偽りの星空が満開に浮かんでいる。星空にすごく似ている、何か。
あ、川が途切れてる。ごめんね、僕ここまでみたい。出口はあっち。僕の方は入口だから、間違えて入らないようにね。
それじゃあ、おやすみなさい。
『星空』
7/5/2024, 11:41:52 AM