かっぱー

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昨日の夜、私は両親に「大事な話がある。」と切り出された。そこで告げられたことは私にとってまさに青天の霹靂といってよいものであった。「来月の頭に引越しをすることになったから来月から別の学校に通うことになる。」そう告げてきた時の二人の顔は申し訳ないという気持ちがにじみ出ていた。すでに学校生活の半分が終わった今、引っ越すことに抵抗がないわけがない。といっても一人で生活することができない子どもの私は従うしかないのだ。そして今朝、仲の良い友人たちに伝えた。みんなでショックを分かち合うことができたような気がしてほんのわずかに溜飲が下がったものの、行き場のない思いが消えることはなかった。
そこからの一か月は怒涛のものだった。友人たちに最後の思い出作りと休日のたびに様々なところに連れていかれた。目いっぱい遊んで写真を撮って笑いあって、考えうる限りのことはし尽くした。そして最後の日、先生の計らいでお別れ会が開催された。その時点ですでに泣きそうだったのだが、最後に色紙が出てきた時点で私の感情は決壊した。そこからのことはあまり覚えていない。ただ、先生が全員に向けていった言葉は忘れられそうもない。「君たちの人生はまだまだ長い。これから先、生きている間に同窓会や進学先なんかで再会することもあるでしょう。もし、また巡りあえた時は何時でもこうして仲良くやってくれると先生は嬉しいです。」

10/4/2024, 8:57:26 AM