【逆さま】2
「…」
落ちていく。
落ちていく。
落ちていく。
それはもう闇の中へと。
沈むように。
さて、ウサギの後を追って穴へ飛び込んだまでは良いけれど…
「一体何処まで落ち続けるのかしら?」
まさか、このまま死んじゃったり…
「イヤよ!私にはまだまだ未来があるんだから!」
そう下に落ちながら後悔をし始めた頃。
ふわぁ-
「…あら?」
落ちていたはずの体は重力を失くし、私の体はふわふわとまるで風船のように浮き始めたのだ。
「そうね、これなら落ちても大丈夫そう」
底を覗けばまだまだ暗闇は続いてた。
さて、この先には何が待っているのか。
不安と少しの恐怖心。それに興味や好奇心、少しの興奮が私の心を軽くする。
次なる出会いが私を突き動かす。
12/6/2024, 2:14:05 PM