「君と紡ぐ物語」
海の見える小高い丘の上に、君の名前が刻まれた石がある。その石のそばに、そっと花束と君の好きな紅茶、そして白い表紙の本を置いた。この本は、君と僕が一緒に紡いだ物語。今日やっと本という形になり、世に放たれた。僕はそれを君に報告しに来たのだった。
君と物語を紡ぐのは、とても楽しかった。1人で原稿と向き合うよりも、2人でああでもない、こうでもないと想像を膨らませ、言葉を紡ぐ時間は僕にとって幸せな時間だった。
だからまたいつか。空の上で会うことがあったら、僕と一緒に物語を紡いでほしい。
その時はきっと、僕の物語をお土産に持っていくから。
11/30/2025, 12:40:12 PM