───目が離せなかった。──────
青い空に広がるのは入道雲。深い青がその白さをより引き立たせている。
なんとなく屋上に来た私は、それを見て、1歩も動けず、ただただそれに見入ることしか出来なかった。
本当に、本当に綺麗で、美しくて、まるで此処だけ現実じゃないように思えた。
だが、この時間が無駄に思えて、ここで何時までも眺めているのでは無く、他に何かしなければならないのではないか、と思考を巡らしたが、まだこうしていたいという気持ちもあり、悩んだ末、結局現状維持になってしまった。
それだけの魅力が、この入道雲にはあったのだ。
お題【 入道雲 】
6/30/2023, 6:40:27 AM