きっと明日も当たり前に

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桜が舞い散るこの季節、ひらりひらりという擬音語が頭の中で反芻される。
卒業であり、入学であり、入社であり異動であり。
様々な変化がもたらされるこの季節に、「散る」という言葉は似つかわしくない。
しかし、個人的にはこの言葉なピッタリであり、思いを寄せながらも卑怯にも自分の気持ちを打ち明けられなかった自分が、ひらりひらりと散りながらまたいつもの家に戻っている様子を表すには、まさに「散る」という言葉がうってつけである。
「自分を愛することができない人は、他人の想いにも気づけませんよ」
揺れる気持ち。
痛いことを言われるのにも慣れた。・・・と言えればいいのだろうが、結局、毎度致命傷を受けている。
これが、今まで自分の気持ちや人の気持ちをひらりひらりと交わし続けてきた代償なのだろう。
来年の桜舞い散るこの季節、いったい僕は、何を思っているのだろうか。

3/3/2025, 7:24:57 PM