就職、進学、今日のニュース、成績、連絡、既読。
「新学期の時間割出たの見た?」
当然のように私の隣に乗り込めば、毎日仕入れた新鮮な情報を共有してくる友人。
「あーそうなんだ」
知ったかぶりと興味ない振りの選択はいつもフィフティーフィフティーで、バスの揺れと朝日の温もりが居心地の悪さを誤魔化していく。
生きているだけでエンターテイナーな彼女と話していればグラウンド前のバス停は目の前で、時々ICOCAのタッチを忘れているのは私だけ。
上り飽きた4階までの階段と肩の重りで、交わす言葉はいつも「来るだけで疲れた」。
人間らしいところを探し出しては、私のもとへ引き摺り落とす。
他人は他人で、比較する必要は無いと、いつだってその慰めを忘れながら、チャットを返した。
「承知しました。10:30に研究室に伺います。」
ほら、私だって、うまくやってるよ。
3/30/2026, 1:31:31 PM