レラ

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 昔おばあちゃんにリボンを貰った。ピンク色の可愛らしいリボンだ。しかし、そのリボンをくれた数日後、おばあちゃんが亡くなった。亡くなる前に「リボン大切してね」と話してくれたことを覚えている。今でも私の大切なリボンだ。テストの日や受験の時、大切な日は必ず付けている。なんだか、これを付けているとおばあちゃんが側で見守ってくれている気がする。
 そんなある日、私が会社の面接に向かって歩いている途中のこと。私は例にも漏れずリボンを付けていた。しかし、その日はなぜかリボンがよく外れた。いつもと結び方を変えてないのによく外れるのだ。私は、面接の時間が迫ってる事もあって、その事に少し焦っていた。いっそ外して他のリボンに変えようかと考えたが、今まで大切な日に付けてきたリボンを外すのが嫌だったので、横断歩道の手前でそのまま結び直すことにした。その時のことである、大きなトラックが私の目の前を通り過ぎていったのだ。私は驚いて、信号を確認すると歩行者の信号は青だった。
 その後、私は何事もなく面接に向かうことができた。不思議とリボンも外れなくなっていた。そして、無事面接を受けて採用してもらえる事になった。
 あの時の事を今振り返ると、きっとおばあちゃんが助けてくれたんだと思う。あの日、私は横断歩道の前で「時を結んだ」。きっと、あの時リボンを結んでなかったら私は轢かれていた。だから、おばあちゃんが私の命を繋いでくれたのだと思う。
 そして、今でもおばあちゃんがくれた「時を結ぶリボン」は大切に持っている。きっとおばあちゃんは今でも見守ってくれているのだろう。このリボンを通して。

12/20/2025, 2:07:02 PM