よつば666

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お題『哀愁を誘う』

1学期の期末テスト期間が始まろうとしていたある日のHR(ホームルーム)終了後、船星(ふなぼし)は帰宅する為教室を出ようとドアに指を掛けると大神に呼び止められた。

大神「おい!船星どこ行くんや?」

船星「何処って、家に帰るけど……」

大神「そうかぁ。ほな気いつけて〜……」

手を振る大神に対し、船星はぺこりと大神に向けて無言で頭を下げた。向けられた背中がとても哀愁を漂わせている。
大神の周りにいる同じクラスの生徒がポツリと話す。

生徒A「船星の奴BBQの遠足以降すごく暗くなってないか?」

生徒B「勝手に肉食ったのが今だに根に持っているかもよ」

生徒A「えぇ!?でもあの時笑って許してくれたぜ」

生徒B「食い物の恨みは怖いっていうだろ。あいつ案外食い物にすげ〜執着持ってるかも」

生徒A「やべぇ。明々後日の昼飯の時なんか奢ってやった方が良いかな?」

生徒B「だな。大神どう思う?」

大神は考え事をしていたので生徒A、Bの会話を聞いていなかったので適当に答えた。

大神「え、うん。良えんちゃう」

大神『BBQ時のナンパの失敗がそないにショックやったんかなぁ。リベンジ出来るようなんか良え方法ないかぁ』

と心の中で思うのだった。

End

11/5/2024, 6:54:53 AM