悠明<ハルアキ>

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君と出逢ってから20年。出会いは小学校4年生。転校してきた僕に最初に話しかけてきた君。とても嬉しかったのを今でも覚えてる。それから中学、高校と一緒だった。高校の卒業式に離れ離れになるからって約束したよね。「30歳まで独身だったら結婚しよ」って。僕はその言葉に期待して彼女も作らず、ずっと30歳になるまで待ってたよ。君に電話したらなんだか少し悲しそうだった。家の場所を教えて貰ってそこに走って向かったよ。インターホンを押しても返事が無いから、ドアノブを捻ってみたらドアは開いていて僕はドアを開いた。そこには微かに笑いながら体育座りしている君がいたんだ。とっても"寒い"部屋の中で。何度喋りかけても答えて貰えなくて仕方なく部屋に上がらせて貰った。この時にはもう答えが予想できていた。君の首元を触ってみたら"冷たかった"。手首を触っても脈を感じられない。僕は救急と警察に電話した。結果は凍死。だけど、君が亡くなったのは1週間前だったらしい。
君と再開してから部屋の中で君の声が聞こえてくる。
「助けて、助けて」と。
約束を破ってごめん。助けられなくてごめん。ごめんごめんごめんごめんごめんごめんごめんごめんごめんごめんごめんごめんごめんごめんごめんごめんごめんごめんごめんごめんごめんごめんごめんごめんごめんごめんごめんごめんごめんごめんごめんごめんごめん

それから同じような死体が見つかったらしい。

お題:君と出逢って

5/5/2026, 10:35:20 AM