緋鞠

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久しぶりにモンシロチョウを見かけて懐かしいことを思い出した。
昔。具体的には小学一年生か二年生の頃、国語の物語でそんな感じの話をやった。詳しい内容はほとんど覚えていないが、温かい話だったような気がする。
今思い返してみると、小学生の頃にやった物語は温かい話が多かったような気がする。年齢があがるにつれて難しいことが分かるようになるからなのか、温かいお話は減ったような気がする。もちろん、全くないとは言わないけれど。それに、それが悪い事だとは思わない。
でも、少しだけ寂しい気がする。本当に幼い頃見ていたテレビ番組の歌を聴くと、懐かしさとその他のたくさんの感情で心が揺れて泣きそうになるのと同じように。幼い頃、あんなに輝いて見えた、綺麗に見えた世界がどんどんと輝きを失っていくみたいに。
だからこそ、僕はいつまでだって、夢を見ていたい。いつか人生の緞帳を下ろすその時までは、夢を見続けていたい。そして願わくば、他の誰かにも夢を見せ続けたい。

テーマ:モンシロチョウ

5/10/2024, 4:46:19 PM