涙雨

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快晴

ギラギラと太陽の日差しが眩しい。街ゆく人々は、既に衣替えをした人も多いように思える。
「おはようー!」
走りながらこっちに向かってきている少女。
私の幼なじみであり、親友の日巳である。
「おはよう日巳、転ぶからゆっくり来なよ。」
満面の笑みを浮かべている。
「はーい! …って、やばっ!!」
つまづいて今にも転びそうだ。
「日巳!」
乗ってきた自転車を捨て、すぐさま駆け寄り支えようと手をさし伸ばす。
「ふぅ、危なかった…。ありがとう、夕雨。」
「どういたしまして〜。」
手を離し、自転車を持ちに行く。
「今日も暑いね〜、これから夏になるのに。」
パタパタと手で仰いでいる。
「そうだね。もう半袖でもいいくらいだよ。」
一昨日から、夏のように暑い日が続いている。
(そのうち、外にも出れないくらいになるとか有り得るのかな…?)
「やっば!早く行かないと、このままだと遅刻する!」
「うそ、まじか!早く行こっ!」
この暑い中、猛ダッシュで学校まで走るのだった。

4/13/2024, 8:53:23 PM