フィロ

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人生は良くキャンバスに例えられる

「人それぞれに将来をを思い描きながら生きていく」ことからなのだろう
私自身、人生の折り返し地点を過ぎ、実に様々な画をそこに描いてきたように思う

若い頃にはその色が相応しいかも分からずに、ただ見栄えの良さや、トレンドや勢いに任せて好き勝手に夢を散りばめた画ばかりを塗り重ねていた

試行錯誤を繰り返したかなり厚みの増したそのキャンバス地に、ナイフを当てて削ってみれば、きっとこれまで塗り重ねられてきた思い出の数々が色鮮やかに(カラフルに)浮き上がって来るに違いない


しかし、これから私が描いていくだろう画には、それまでのような色彩はもはや使われないかも知れない
以前の様に手当たり次第に描いたり、新しい色を次から次へと試したりする時間もエネルギーももうかつてほど残されてはいないし、その必要も無いのだ

これまで塗り重ねてきた経験が、自分に相応しい色や描き方をすでに教えてくれている

あとは、これからの時間で今までで一番の傑作を仕上げていくのだろう

その完成がどのくらい先になるかは分からないが、
願わくは、その画が「しあわせ」という色でカラフルに彩られて描かれていて欲しいと思う





フィロ



5/1/2024, 11:06:36 AM