「一人っ子の親御さんがやったら?私たちより楽してるでしょ?」
我が子が通う幼稚園の役員決めの席で、
3人の子どもを育てている、ある母親の一言。
楽をしている?私が?
一人息子の母親として、それはとうてい聞き捨てならない一言だった。
子どもが一人だろうと、それ以上だろうと、
毎日全身全霊、命を削るようにして
必死に子どもと向き合っているのは、
みんな同じのはずなのに。
一人っ子の親は、蔑まれて当然なの?
胸の奥から、ふつふつと湧き上がる怒り。
何故か勝ち誇ったように私を見下ろすあの母親の、
薄ら笑った顔。
そして、ほんの一瞬でも、
「こんな女、この世から消えていなくなれ」
と思った、私の心。
忘れたくても、忘れられない。
10/18/2024, 5:06:44 AM