NoName

Open App

春恋


春だというのにまだまだ寒い。あの暖かい陽気を待ち焦がれている。夏の照りつけとは違う、柔らかい光をうけて空を仰げば、冬の乾いた風とは違う、何とも言えぬただひたすらに心地の良い風が髪を揺らす。秋の枯れかけた葉とは違う、新しく薄い葉が彩る普段の道を、情緒に浸りながら一人で歩く。そんなあのころの春が、ふと、恋しくなる。それが私の春恋。

4/15/2025, 12:35:27 PM