『運河』君のなみだ君に言えないすこしだけずるいことをして手に入れた握りしめた指のあいだから微かな光こぼれる君のなみだわたしはだんだん君のなみだがゆっくりと感染(うつ)ろいそうで生まれ育ったこの運河に君のなみだを投げ捨てた運河は油のように水をはじいてさらさらと眩しく流れていった
10/16/2025, 7:50:04 AM