杏仁

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陽の光の眩しさに少しずつ覚醒する意識。まだ眠たい、少し気を抜けばまた瞼がくっついてしまいそうだがそんな誘惑に打ち勝とうと身体を起こす。

ふと視線を少し横にずらすとそこには私の最愛。普段真面目な顔ばかりしているのに今だけは緩んだ素の顔がよく見える。まつげ長いな、なんてつい見とれていると彼も光が眩しかったのかぐんぐん眉間が寄っていき見慣れた顔が見えてくる。おはよう、と声をかけるとまだ半分寝ぼけてるのかしかめっ面をしていたが覚醒してきたのか私の目を捉えると急に柔らかい表情を見せる。目と目が合う。安らかな瞳が私を掴んで離さない。

「おはよう。」

あー、私今とっても幸せ。

3/15/2024, 12:00:12 AM