M.E.

Open App









様々な文化や風習が、この列島を出て海を渡ったところにある。



スウェーデンには、Fika(フィーカ)という文化がある。



Fikaとは、コーヒー(他の飲み物でも○)とお菓子(お菓子以外の食べ物でも○)を用意したら、どこでも誰とでも楽しむことができる、気軽な休憩時間のことをいう。この休憩時間は、ちょっとした日常生活の出来事を話したりなど、気楽な雰囲気が特徴である。

スウェーデンにおいて、作業や仕事を中断して、Fikaの時間をとるのは、この国の文化として、その地に暮らす人々の習慣になっている。



このように、Fikaの時間をとって、心も身体もリラックスすることで、仕事や作業の生産性上げることができる。

わたしは、スウェーデンではFikaが人々の習慣となっていることをを知った時に、驚くと同時になんて素敵な文化だと思った。



最近気づいたことだが、わたしは“切り替え”が苦手だ。

仕事では、お昼の休憩時間に午後からの仕事内容を確認しながら昼食をとったり、仕事が終わった後や休みの日にも仕事のことを考えたりしていた。身体は休んでいても、心は常に緊張状態で休むことができていなかったと思う。



わたしは、Fikaという習慣を一言で表すと、『心地よい“切り替え“のひととき』だと思う。習慣だからといって強制されているわけではなく、自ら休息を楽しみ、その時間を大切な家族、友人、仕事仲間と気楽に過ごすなかで、自然と”切り替え“ができるのではないかと思う。



仕事が全然進んでいないとき、焦って早く終わらせるために休息は後回しにするが、休息をとらないと集中できなくなって、作業効率が落ちてしまい、仕事がさらに進まなくなる。わたしが体験した、休息を適切にとらないことで起きた悪循環である。



日本では、Fikaの文化や習慣はないが、意識して休息をとることはできる。仕事が忙しいときでも、深呼吸をするなど、自分なりのリラックス法を実践したり、仕事が終わった後や休みの日は、仕事以外のことを楽しむ時間を積極的にとったりなどである。



『心地よい“切り替え“のひととき』を習慣にすると、人生そのものがより豊かになり、自分なりの幸せへの道を切り開けるだろう。



遠く離れたフィンランドで暮らす人々やこの文化をつくりあげていった人々に、敬意を込めて。






「Kiitos paljon」





_______________________________遠く…._________。

2/8/2025, 3:01:53 PM