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きっと「これ」を書き終わってしまったら
わたしは泡沫となって消えてしまう。

「これ」の物語は1秒ごとに終わりへ進み、
息をする度に「そこ」から言葉たちが零れ落ちていく。

わかっている。わたし自身が決めたこと。
わたし自身が選んだこと。
終わらせたい。終わらせて、楽になりたい。

そう願って筆を取ったはずなのに、
先へ進む度、時が止まってしまうのはなぜなのだろう。
言葉を生み出せなくなってしまうのはなぜなのだろう。

閉ざされた日記に、置かれた筆に、
頬杖を付いて窓の雨を眺めるわたし。

そんな、真夜中。

1/18/2024, 11:08:45 AM