未知亜

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ㅤそろそろ寝なくちゃと部屋の明かりを消し、ベッドサイドのランプを灯した。布団をめくって寝転がると、ここまでのやり取りをスクロールしてみる。たっぷり十画面分遡った会話の始まりは、あなたからの「おやすみ」だった。

『なんかさ』
『「おやすみ」って言ってからが』
『長いよね、私たちw』

ㅤ心を読んだような返信に口許が緩む。眠ってしまうのが惜しくなる。
ㅤ潜り込んだ布団のなかから、またもや言葉が夜空を駆ける。


『夜空を駆ける』

2/22/2025, 4:30:19 AM