冬島六花

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「金の斧と銀の斧、君が落としたのはどっち?」
斧なんて落とした記憶がない、いや、そもそも持ったこともない僕は、戸惑った。
「どちらも僕のじゃありません」
僕が答えると、神様はこう言った。
「正直者の君には、両方を授けよう。では」
い、い、いらねぇぇぇっ!
そう思いつつ、僕は神様が残していった二つの斧を手に、途方に暮れるのだった。

7/28/2024, 9:52:28 AM