美崎

Open App

きっとあなたは、私を選ばない。


私と話す時、あなたはいつも少し違うところを見ている。


懐かしそうに、柔らかく微笑むその瞳の先。


そこにいるのは、私じゃない。





何度もあなたに愛を叫んでも、
返ってくる答えは"ごめん"の3文字。

誰よりもあなたが好きだという自信があっても、
それではあなたの唯一にはなれない。

どんなに尽くそうとしても、
"必要ない"で一蹴された。

"いい加減諦めて"
諦めないよ。だって、だってあなたの想い人は



____7年前に、亡くなっているじゃない。



あなたはいつまで、彼女に縛られるの?
"自分が望んでいることだから"?

死んだ人は2度と戻ってこないの!
あなたがどんなにたくさん愛をその子に伝えたって、その言葉が届いているかなんて、誰にもわからないじゃない!

前を向いてよ!
立ち上がってよ!
今を見てよ!

いつまでも彼女を見つめていないで、今あなたを大切に想っている人の目を見てよ!



「…君が勝手に想っているだけだろう」

「私は一度も、君に大切にしてほしいなど思ったことはない」

「君の今の発言…なんて言うかわかるか?」



やっと彼の瞳の中に、私の姿が映った。
髪は乱れて、涙で化粧も落ちたぼろぼろの姿だ。
ああ…なんて醜いものか。



「余計なお世話だと、言うんだよ」



そして2度と、彼の瞳は私を映さなかった。


5/11/2026, 10:58:45 AM