テーマ「風に身をまかせ」
「風に身をまかせ」なんて言葉は使ったことがないし、意味もよくわからない。
けれどそのテーマから雲が浮かんだ。
私は空を見ることが好きだ。
見るたびに空の色も雲の形も違って見える。
今見える空は…薄い灰色だけど薄い青色にも見える。全面が雲に覆われていてちょっと色が暗い雲や綿菓子のような雲が空に自然の模様を作っている。
まるで私が今悩んでいることを空で表されているように思える。
いろんな悩みが重なっていて何をどうすればいいか分からない。
特に人間関係。
私は、他人が傷つかないように異常に気を使ってしまう癖がある。
そのため、自分の時間を全て削って相手が話したいことをひたすら聞いたり、お願いを全て引き受けたり、苦手な人に好かれてしまったり。
もう全部投げ捨てて誰とも話すことがない環境に身を置きたい。
今までつくれなかった自分の時間をその分たくさんつくりたい。
…とそんなことをよく考える。
私は2年前ぐらいの時は人間関係の悩みなんてひとつもなかった。
1人で学校へ行って誰とも話さずに学校で過ごして下校も1人。
休み時間は結構暇だったがそれ以外はなんの不自由もなかった。
グループワークも同じようなかんじの人達で適当にやればいい。
だから、一生こういった感じで過ごせばいいと思っていた。
それが変わったのは1年前ぐらいだろうか。
体育の授業の時間、何もやることがない時はバレーボールかバスケットボール、バドミントンからどれかをやるか、体育館の端っこで休憩しておくかを選ぶことができる。
私は毎回端っこでぼーっとしていた。
その日もぼーっとしようかと立ち上がった時、「一緒にバドミントンしない??」と誘われた。
断るのも悪いなと思い、それを引き受けた。
その後、同じく誘われたのであろう子と3人でバドミントンをした。
本気でやるものではなく、ただ3人でラリーを続けるだけ。
それだけでも楽しかったのを覚えている。
別の日にも同じような自由な時間があったのだが、その子は毎回バドミントンに誘ってくれた。
繰り返して行くうちにいつの間にかよく話すようになって、移動教室を一緒に行ったりお昼ご飯を一緒に食べたりした。
楽しかったのはもちろんなのだが、小学校から高校1年生までの10年間1人で過ごしていたその環境が急に変わってしまったから心の底でその変化を耐えることができなかった。
だから思わず「もう話すのしんどいよ」と相手に言ってしまったことがある。
慌てて取り消そうとしたがその子は傷ついた表情も見せずにどうしてしんどいのかなど真剣に聞いてくれた。
その後も「こういう時は話してもいい」「こういう時は別々に行動する」などをざっくりではあるが決めて、程よい距離感で過ごしていた。
今、私には3人の友達がいる。
バドミントンに誘ってくれた子とあの時一緒にバドミントンをしたもうひとりの子、今年初めて同じクラスになってなぜかめちゃくちゃ話しかけてくれる子だ。
ちなみに最後の子は男の子で、付き合ってもいないくせに毎日好き好き言ってくる。
最近は特にその子で悩んでいるのだが、そのうち書けたらいいなと思う。
とにかく、私は少なくともせっかくできた3人の友達にこれ以上迷惑をかけたくない。
だから異常に気を使ってしまう。
コミュニケーションの経験なんてほとんどない私がちょっと間違った行動をとるだけでまわりがものすごく迷惑をかけてしまうのではと気になってしまう。
それから離れたくて昔のような環境に身を置きたいとよく考えてしまうけれど友達にはよく助けられている。
周りをよく見てみると、友達関係はもっと気楽なもののように見える。
1度やらかしてしまった私には難易度が高いものだけれどまた限界が来てしまう前に解決したい…とは思う。
風に身をまかせて浮かんでいる雲のように、私も風に身をまかせて行動してもいいのだろうか。
5/15/2024, 9:22:58 AM