オレはボスのことが大好きだ。大好きな甘味を食べてる時、怒られてしょげてる時、大事なお仕事中に居眠りしてる時もボスは可愛く思えるのだ。
そんなボスに、オレは今日、大事な話をする。
エリオが津詰の所へ行くと、津詰は少し眠そうだった。連勤明けだから仕方ない。
「ボス、お話いいですか?」
「……ん、あぁ、エリオか。おう、いいぞ、なんでも聞いてやる」
「オレ、これまでずっとひとりぼっちだったんですけど、彼女出来ました。」
「おぉ!良かったな!やっとお前もこれからを見るようになったか。ちなみに相手はどんな人だ?」
「オレと同じ警察の人で、黒いスーツを着ていて、よくサングラスをかけていて……」
「……ん?ちょっと待てよ、それって」
「オレより22歳年上です!」
「…………俺?」
「よく分かりましたね!流石です、ボス!」
「……はぁ?なんでよりによって俺なんだよ?というか俺まだOKしてないし」
「あ、悩んでくれるんですね」
「んー、なんて言うか、そうだなぁ」
「まあ、考えとくわ」
「返事楽しみにしてますね」
「というか、なんで"彼女"なんだよ?俺はれっきとした男、おっさんだぞ?」
「いやぁ、ボスってなんか女の子っぽいんですよね、分かります?」
「分かるかぁ!そんな確率0%だ!」
7/12/2024, 11:26:49 PM