胸の鼓動
目の前に
大きいゴキブリがいた
食器を洗おうとしたその時
水道の近くに、
奴はとまっていた
数分後、
目的地を変えたのだろう
私の嫌いなそいつは
羽音をたてて
目の前を飛んで行った
かすらなかっただけ幸運といえよう。
ただその時私は確かに察したのだ。
無理だ、
こいつには敵わないと。
なぜなら私は
奴のことが
ものすごく、嫌いだから。
私には
基本、
あまり凄く嫌いなものは無い
(食べ物はある(きのこ類、筍、ゴーヤ))
だが、
虫だけは、
どうも好きになれないのである。
私にとって、
幼い頃から
虫は
私をいつまでも冷やかしてくる
未来永劫
恐ろしいものなのだ。
きっと、この先も
好きにはなれない。
慣れることもないだろう。
いいや、慣れなくていい。
慣れる必要もない。
9.08
9/8/2022, 11:35:29 AM