優しい陽の明かりと頬杖

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ごめんね


深い 森へと 迷いこんだ
きりの 中へと 足を 踏み入れて しまった
君は 美しい 笑顔で 大丈夫と 言うけど
実に 深く 汚れて しまった
もう 前にみたいには 飛べそうもない

羽は 破れて ただ 広い 空を
見上げる ばかりだ
どこまでも 薄情な 流れる 雲は
私を 忘れて しまっているかの ようだ

あれから どれくらいの 月日が
流れたろう? 
君と いれた あの場所は
気の遠く なるくらい
私を 忘れて いるかの ようで

昔 柔らかだった 私の 感性は 
今は 淀んで しまっていて
すっかり 年月も 過ぎ去って しまったようだ


「ごめんね」私の 頭越しに
君の まだ 綺麗な しなやかな 声が 響く

僕は 暫く ここから 帰れるか 途方に くれた
どうしようもなく 白い 雲が そそくさと
流れていく あれから 月日が 過ぎ去り
僕を 忘れて しまったようで

君は あと どれくらい 僕に 
話かけて くれるの だろう
ドライフラワーの ように 萎んだ 神経を
僕は 前の ようには いかないと
叫んでは 泣いている
ひしゃげた 時は 無情に 蒼い 空の 色を している

あと どれくらい 君と 語らい あいながら
この空の 広さを 前に
君の 言葉を ずっと 広い空を 前に
聞いているのだろう?

薄情な 空は 答えを 今は 言わない
きっと この 孤独が やがて
訪れる 君の 別れを 包みこもうと するぐらい
静かな 空を 眺めている 
途方もなく 広々とした 世界の隅で

5/29/2024, 11:34:43 AM