街を歩く。
掃除用ウェットシートとラップを買わなくては。それからスーパーに行って、安い食べ物がないか覗いておこう。折角だからクーポンを使って、ご飯でも食べようかな。あとは帰る前に何か面白い本がないか冷やかして帰ろう。
恋の歌が流れている。
街を歩いたらたまに思う。恋はテーマというにはもはや弱いほど世界を席巻し尽くしている…1000年もずっと前から。
愛の歌が流れている。
世界は愛に満ちているし、愛し合うのも憎しみ合うことも、仲間も疎外も紙一重だろう。それがいいことだとか悪いことだとかは正直わからないけど、手を繋いで歩く人が暖かいのなら些末なことだとも思った。
肌寒くなったからだろうか、いやでも、どの季節も恋の季節と呼ばれる。はじまり、燃え上がり、寄り添い、温め合う円環の中にあるから。
まあ幸せならいいけど。
10/10/2025, 5:57:34 AM